■昨年、災害復旧を行った水田の法面管理を容易にするため新たな試みを行いました。
【既報】 H25.8月紹介
栄村は中山間地特有の地形のため、水田は法面が高く、畦の管理(草刈)が容易ではありません。農業者の高齢化や今後の管理を考慮し、災害復旧の終了した水田の法面に種苗メーカー(雪印種苗株式会社)の協力により、わらにベントグラス(芝)の種を混入した「ベントグラスのわら芝(畦畔グリーン)」を貼る工事を行い、その後の管理を容易にする試験を始めました。
下の左側写真は昨年8月29日の工事の様子です。

▲わら芝を貼り、固定する。 |
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▲左同箇所 7月24日 |

▲次々と法面にわら芝が貼られていく。 |
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▲左同箇所 7月24日 |

▲貼り終えた水田の法面 |
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▲左同箇所 7月24日 |
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そして、上・右側写真は、現在(7月24日)の様子です。2年目のわら芝は、ほぼ畦畔の全面に根を張り、緑豊かな付近の景色とマッチして、栄村の景観づくりに大きく貢献しています。
本年は県及び普及センターの協力も得て生育状況の調査も行っています(下・写真)。今後、こうした試験を事業化し、畦畔の管理を省力化していきながら、中山間地域ならではの農地と景観を守るとともに、豪雪地ならではの雪解け水を使った美味しいコシヒカリをみなさんに提供していくことにしています。
(なお、この水田は昨年まで水稲作付けは出来なかったために「ソバ」を播種していました。それが「福幸そば」になりました。今年は震災から3年目を迎え、ようやく本来の姿である水稲の作付けが出来ています。)

▲芝の生育状況調査 |
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